疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女
疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女 (ファミ通文庫)
- 作者: 深見真,うなじ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: 文庫
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「昼飯にしよ。……シューリンは何か食べたいものはある?」
一兎にそう聞かれて、シューリンはぼんやりとした口調で答える。
「……あんぱん……神」
楽しい。一兎は学校生活を楽しいと思い始めていた。少し前――映画部に入る前は考えられなかったことだ。<パラベラム> のことを考えると夜も眠れなくなる。……そして実際に眠れなかった一兎は、早朝の学校に赴き、部室のドアを開けたところで――ぼろぼろの少女が寝ていたのを発見した。
ううむ、やはり普通。
軽くササーッと読めるのは利点かもしれませんが。便利、と置き換えてもいいです。細かく章が分かれてて、30ページちょっとで次の章の扉絵が見えたりします*1。電車内で読むときはイラストページを「編集部へのお便り」 で隠すようなチキンライトノベラーの私としては、少し不便でもあります。どっち?
しかしまあ、214頁「一兎には、自分がとんでもないことをしているというのが判っていた」 とか、「うわー……ひどい。正直ひどい。主人公の能力ひどい。良い意味で」 とか思ったりもして、良い所もまあまあ、あるんですが、どうにもついていけない所があることも否定できません。235頁「勝・利・確・定!」 とかお前四十のオッサンが言う台詞じゃねえだろ……とか。私には無い感性です。そういう意味ではとっても新鮮。
とりあえず3巻は買わない、とまではいきませんが、というか私はほとんど惰性で買うタイプなので買わないって選択肢は多分ありませんが、期待は薄いかなあ。うん。
余談。
1巻の作品紹介はサイコアクションでしたが、2巻では学園異能アクションになってますね。学園異能とか言っちゃっていいんだ……。
*1:そのおかげで絵のページが増えて相対的に文章の分量が減って、結局読みやすくなる、ということかもしれません。