アリフレロ キス・神話・Good by

読了。フルリレロー。

黒園はもがく俺の腕を掴み、そこに落ちていたシャープペンシルを……手にする。
「や、やめろふざけるな! 黒園! 何してるか、触ってるか、わかってるか!」
莫迦言え。神話の世界へようこそ。あたしはただ、シャーペンの性能を確かめてるだけさ」
黒園はシャーペンを一回、ノックする。

左腕に神話が降ってくるとうそぶく少女・小桜冬羽に死を宣告された三井川正人。その予言は的中し、突然襲い掛かってきた白メイド――αキスにバラバラにされてしまう。だが、そんな三井川を救ったのは、黒園葵と名乗る手斧を携えた少女だった。


うん、わからない。
悪名高い作者の本を読むということで、ストーリーもバラバラ、半ば詩のような感性で書かれた文章かと心構えを正して本を開いたんですが、「あれ? 意外とちゃんとしてる?」 ……とか思って読書レベルを『普通の物語』 に設定しなおしたら、見事に話が分からなくなりました。え、あれ、ちょっと――? とか思ってる内にどんどん置いていかれた感じ。
『 Cut in 0.5「mm」 』 に台頭されるコメディのノリは理解出来るというか、むしろ好きなのですが……いかんせん話が微妙すぎます。なんでクランチがいきなりそんな殊勝な感じになってんだよ、とかも。


なんか読むのに集中力が無駄に必要な感じ。樹海人魚の方がまだ一般向けらしいけど、どうでしょうね……。




追記。
他の人の感想を見て回ると、圧倒的に「読みにくい」 と書かれてますが、そこは全く問題ありませんでした。*1文法とか文体とかまったく無問題。普通です。普通じゃないですが、理解の範疇です。問題はストーリーのみ。他の……誰が喋ってるか判らないとか、誰の視点なのか判らないとか、読む上での問題は全くありません。

*1:「読みにくい」 と書いてない人もそうだったのかな。ってことは全体の1/3くらい?