アキカン!

読了。

『そ、それを入れるの……?』
「これ以外に方法ねえだろ。んじゃ入れるぞ」
カケルはストローを缶の口に差し込んでいく。
『う……』
「おい、大丈夫か?」
『へいき……だけど、なんか、きもちわるい……』

ある日、大地カケルが飲もうとした缶ジュースが、突然女の子に! わがままなメロンソーダの「アキカン」メロンのオーナーになってしまったカケル。急に現れたメロンに複雑な気持ちの幼なじみ・なじみをよそに、カケルたちは「アキカン」 たちが戦いあう「アキカン・エレクト」 に巻き込まれてしまう!


前作ブール・ノアゼットは回避してたけど、面白いっすよコレ。
まあラブコメなんですが、コメディの半分以上が下ネタという。よくやるなあ。こんな事。ほんと。夜中に友人の家に電話したら友人の両親が×××××とか……いや、まあ、いいんだけど、そんなエピソード別にいらねぇよ! なんか生々しいよ!(半笑いで)
しかし主人公がなかなか変態なんですが、序盤でぶっちぎった後は、ほぼ普通の性格なのはちょっと残念。いやよく見ると普通でもないんですが……序盤で飛ばしすぎた感が。あと”ヤンデレになりかけて戻ってきた”なじみもちょっと残念。まあそのままイってしまったなら、使い捨てキャラになってしまいそうですしね……。
66頁「…ナイター中継を……見ています………」 この怒られた時の「しおしお」 描写の上手さは異常。自分でやってることを言わされて打ち震える姿が身に沁みます。あるある(遠い目で)。あと205頁「       」 が、”……” よりも効果的に伝わってきて、その伝わり具合に笑ってしまった。般若の面に「カーン」 みたいな効果音のイメージ。そして最後に、252頁「カケル……ひょっとして、ピンチなのか?」 はもう、こいつの豹変っぷりがアツすぎる。とんだ伏兵!


……何だか妙なテンションの感想を書く時は妙なテンションになってしまうような気がしてなりません。……気のせい気のせい。2巻も期待。