疾走する思春期のパラベラム デイドリーム

疾走する思春期のパラベラム デイドリーム (ファミ通文庫)

疾走する思春期のパラベラム デイドリーム (ファミ通文庫)

読了。

「あ! こ、こっちこそごめん……なんだか、今の僕、尾褄のことが好きな女の子みたいな言い方しちゃって……」
勇樹の一言で、二人の顔の赤みがさらに増した。
「そ、そんな……」

映画撮影は順調だった。目下の悩みは、ヒロイン・志甫とのキスシーンがあることだったが……。そんな折、『クロスドレッサー』 が近所で事件を起こした。志甫の兄を殺した人物。おそらく「パラベラム」 。その報道がされてから、志甫は撮影に顔を出さなくなった――。


うん、なかなか。
ストーリーについては割とどうでもいいですね。<乾燥者> が人類の敵、という位置づけだけど、どうも物語としては <灰色領域> を倒して終わり、みたいな感じかな。
ラストについては、まあ写真を見た瞬間に予感したことではあったけど、これがなかなか、適度に抉られる感が心地良いですよ。241頁「失うばかりじゃないはずなんだ、俺たちは」 あたりなんかが悲壮感漂ってますね。でもまあ、これぐらいのダウナーイベントならまだまだ余裕ですよ。


うん、まあ、とりあえず継続して読んでみようかな。




余談1。
同性愛的イベントが多すぎて逆に笑えてくる。


余談2。
イラストがなかなか、好みの感じになってきました。志甫 は アホの子 から 洗練された アホの子 に 進化 した ! ってな感じですよ。あと1巻では一兎の目が死んでましたが(口絵の水泳) 段々と普通になってきましたね。