キラレ×キラレ
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/07
- メディア: 新書
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「隣が女の人だと困りますよう。ひやひやもんですよ、もう」
「ふうん」
「あれで、人を陥れることができると思うんです。誰かを抹殺したいと思ったら、そいつの近くへプロの必殺痴漢被害者を送り込むわけですよ」
「必殺痴漢被害者? ああ……、なるほど」 小川にもその意味がわかった。
「この頃、話題になっている、電車の切り裂き魔なんだけれど――」 女性が満員の車内で、ナイフのようなもので襲われる事件が連続する。《探偵》 鷹知祐一郎と小川令子は被害者の共通点をつきとめるが、その矢先、新たな切り裂き魔事件が発生し、さらには殺人事件へと――。Xシリーズ第二弾。
そこそこ。
小川と真鍋の少し外した会話とか、改行を多用したシーンのサスペンスとかは、まあ楽しめたんですが、それ以外は微妙だったかな。どうにもミステリでの驚きがありませんでした。表紙の帯の下に”射出用のスプリング” のようなものがあって*1、「これは表紙によるネタバレか!?」 とか思ってましたが、関係ありませんでしたね。
小川の男性メータが、椙田:鷹知:真鍋=40:30:30 くらいの印象ですが、何なんでしょうねこれはw 森博嗣のことだから、きっとどこにも転ばないんでしょうが(というか椙田は論外ですが)、転ぶなら真鍋かな……とは思います。あと、”萌絵が電話してると犀川の” 存在が浮かんできますが、よく考えたら事務員からの来客の電話でした。
次作以降の予定が「探偵伯爵と僕」 になってるんですが……ミステリーランドの装丁を捨てて普通のノベルスにするの? え?
*1:普通のナイフにも標準でついているのかもしれませんが。