ムシウタ 01.夢みる蛍

ムシウタ〈01〉夢みる蛍 (角川スニーカー文庫)

ムシウタ〈01〉夢みる蛍 (角川スニーカー文庫)

00. を受けて再読。

「ああ……今になって、思いだした……あたしの、本当の夢……」
視界の中で見る見る巨大になっていく天道虫を見ながら、利菜は呟いた。
「あたしは……シアワセになれる、居場所が欲しかった……」

人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える”虫” が現われて10年。薬屋大助と杏本詩歌、虫憑き”かっこう” と”レイディー・バード”。それぞれの想いが絡み合い、感情がぶつかり合ったとき、物語は加速する――。譲れぬ夢と想いのファンタジー


面白い……っ!
もうなんというか、さすがムシウタ、俺たちに (ry の一言ですね。たしか初読のときは「まあまあ」 の評価だったと思うんですが、シリーズを通して読み続け、さらに0巻を読んだ今、滞りなく感情が伝わってくるさまは文字通り感動の嵐でした。素晴らしい。特に初読のときは唐突すぎて「何ぞこれ」 感があった引用文あたりの文章ですが、今回は違和感ゼロでするっと泣かせてくれました。


初読のときは、3巻まで読んだあとに1年以上間を置いてしまったので、とりあえず3巻まで再読してみましょうかね……。ああでも全部読んでしまいそうで怖いですが。