ムシウタ 02. 夢叫ぶ火蛾

ムシウタ〈02〉夢叫ぶ火蛾 (角川スニーカー文庫)

ムシウタ〈02〉夢叫ぶ火蛾 (角川スニーカー文庫)

再読。

「だから、なんだってんだ!」
大助が、絶叫していた。彼が叫ぶ声など、はじめて聞いた気がした。
「お前のせいじゃない……お前は俺たちに、あたたかさをくれたんだ! お前は、感じていなかったのか? みんなから、何ももらっていなかったのか? みんな、お前のことが好きだったんだ!」

土師千莉の下を訪れて桜架市を離れる大助。虫憑きである彼女を監視する任務に対し、彼は一切の戦闘を禁じられる。しかしそこに、”始まりの三匹” の1つ”浸父” が襲ってくる。”ふゆほたる” も千莉も守れない、無力化された状態に陥れられた”かっこう” が取る行動とは――。


やっぱり泣ける。
ただまあ、0巻 → 1巻 の流れと比べると、あまり再読する意味はないかなー、とも感じる。そりゃ千莉とか有夏月とかの立ち位置を確認できたってこともあるけど、やっぱり2巻は2巻で、単体で機能してる部分が多いかな。
ただ、””ふゆほたる” を明け渡して、中央本部が引き下がる” 理由が、どうも腑に落ちないかなあ。もう捕虜として捕まる寸前で身柄を渡して「勘弁してください」 ってのも、虫が良すぎる話だと思うんだけど……。まあ、奪われて行方知れずってより、正式に移送された方が都合が良いとか、その辺?


茶深のあたりはまだ覚えてるので、3巻で一応、現在の勢力とかが思い出せるかな。さすがに4巻以降も再読していくとなると長すぎるので……。