星屑エンプレス2 きりきりなぼくの日常

読了。

「それでも殿下が可哀相と思うのは、おまえが殿下に特別な感情を持っているからだ」
「愛だ、愛があるのだ」
言ってから、六曜博士が全員白玉団子のように白い顔をぽっと赤らめた。デルペカ人のその表現が本当に「恥じらい」 を示しているのかは分からないが、高知はどっと脱力した。
「照れるくらいなら言わないでください!」

「あなた、女難の相が出てるわね」 ――道端の占い師に言われ、すぐにその意味を知らされた高知だった。なんと、愛しのケイマリリが捜査中に襲われて入院しているというのだ! 面会謝絶の彼女に会うため、ナオシスタなら何とかしてくれるかもしれない、と頼み込んだ高知だが……それがさらなる難の始まりだとは思いもよらなかった。



うーん、まあまあ。
1巻よりはわりと理解しやすかったかな。その分、小さく収まったというか……むしろ六曜博士が活躍しすぎて、他の色々なイベントがショボく見えてしまったという感じ。なにしろ、228頁「よし、生き返らせよう。なに、一分もあれば生き返るさ」 ですよ。緊迫感もへったくれもない! 作中でグオ長官が言ってましたが、まさに「禁じ手」 ですね。
しかしまあ、皇女と皇帝の確執みたいな話の比重もわりと大きくなってきていて、その辺りも少し楽しめたかな。……本当に少しだけですが。


食卓シリーズは終わってるようですが、こっちはなんだか次巻予告がされていて一応続きがあるみたいです。まあまあ、期待。