クジラのソラ 01

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)

読了。

「わたしは……いくら願っても、兄さんになれない」
言葉とは裏腹に、雫は口許で笑った。不適に、挑発するように。
「それでも?」
「願うんじゃないの。雫、願うんじゃないの。――信じるんだよ」

異星人「ゼイ」 の侵略から10年。彼らが地球人に課したのは、たったひとつのシステム。『ゲーム』 で勝利者を輩出しろ――。ワールドグランプリで優勝後に宇宙へと消えた兄を追って、雫は日本で全国大会へと出場を決めた。


うーん、微妙。
何やら上滑りしてました。どうにも世界に入りきれません。「ゲーム」 の設定も分かりやすいし、キャラクタもそれぞれ特徴付けられていたと思うんですが、ほとんど感情移入できませんでした。舞台から一歩離れて見てる感覚。これはもうどうしようもない、と思いました。
ただ、引用文あたりの、全国大会にして圧倒的不利な状況ながらも楽しく感じる、というくだりはなかなか燃えました。逆境ハイな気分って楽しいですよね。


さて2巻ですが……どうでしょう。機会があれば読みたいかな、ぐらいですね。積読が解消されればあるいは……。




追記 。
「本当に宇宙を創造し、50億年加速させて……」 とか言ってるあたり、”この太陽系もそうやって創造された「ゲーム」 の中の恒星の一つ” みたいな、「ゼイ」 の艦隊も実は”宇宙の外側にいる「ゲーム」 のプレイヤが動かしている” みたいなことになってるかと思いました。まあそれだと第一〜第三異星人、とかは説明つかないんですが。