殺×愛4 ―きるらぶ FOUR―
- 作者: 風見周,G・むにょ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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なあ、諸君。
死の刹那。この世と別れを告げる、くそったれな、その瞬間
人は、どんな光景を想い浮かべるのだろう。
どんな 《想い出》 が脳裏に蘇るのだろう。
想像したことが、あるか?
「我々には、楽しむ義務がある!」 ――高天原A先輩のたくらみにより、6月にも関わらず学園祭が行われることとなった。通常は10月のはずのそれに、にわかに学校は沸き立つ。学校に関して積極的でないヒソカも、学園中の熱にあてられて……。
ちょっと面白くなってきた。
前回の THREE (4巻) から半年以上経ってたりするけど、まあまあ楽しめた。相変わらず主人公の語りは「〜なんだよね」 という説明口調なのか何なのか、どうにも脳内再生がしにくいセリフなので、読むテンポは悪いんですが……あと挿絵も微妙にズレてるような気がするんですが……。
学園中が熱狂する中でヒソカの感じる焦燥感や、サクヤに相対する謎の男への嫉妬など、押し隠してきた感情の発露、という展開はなかなか良かったです。そして終章のリバース……。うん、これは次が楽しみですよ。
106頁「全部焼き芋」 とか、190頁「なんとなくツンデレっぽい感じだね」 とかで不覚にも吹いた。あと引用文あたり、「くそったれな」 とか言われると、途端に好感度アップというか、名言めいて見えるのが不思議です。ほんと。アメリカ的な言葉遣いに憧れでもあるんでしょうか。
今月の電撃発売までには、読みきれ……なさそうなのでまた後回しになりそう もう買ってきたのでやっぱり後回しですが、まあできるだけ速やかに次を読んでいこうと思います。