殺×愛5 ―きるらぶ FIVE―

殺×愛5―きるらぶFIVE (富士見ファンタジア文庫)

殺×愛5―きるらぶFIVE (富士見ファンタジア文庫)

読了。

「僕は最低の人間なんです……みんなを苦しめて、なお生き続けてる……。こんな僕でも、人を好きになってもいいんですか?」
「その質問は、そもそも前提を間違えている。恋というのは、否応もなくココロに降ってきてしまうものだ。抗うこともできずに、好きになってしまうんだよ。要は、その想いと 《どう向き合うか》 という問題なんだ」

この、気持ち……僕は殺さなくてはならない。あの人に抱いた気持ちを、殺さないために――。サクヤとの恋の芽生えを自覚した僕は、彼女との関係を 《堕とす》 ことに決めたんだ。


うわーあーあーあー。
なんともアレなことになってきまして……そういや、うん、0巻はこういうノリでしたね。忘れてました。完全に。でもまあ、4巻の下手な文化祭みたいなのよりは全然面白かったです。いつだったかの「吼えろペン」 で「人はこんな目に遭いたくないって思いながらホラー漫画を読む」 「人は裏切られたくないから裏切りがテーマの漫画を読む」 みたいなことが書かれてたと思いますが、こういう展開を面白く感じるのも、そういうことなんでしょうかね。
しかしあれですね。”サクヤと相思相愛になっている” なら、「騙くらかしてでも何でも、さっさと切り伏せてもらえば……」 とか思ったり、”来夏の告白を受ける” 時に「サクヤへの気持ちはどーなってんの」 とか思ったりと、微妙にストーリーとズレた気分で読んでた気がします。


あとがきで「  た   す   け   て  」 を読んでて笑ったり、「絶対この後”あの” イラストが来るんだろうなあ……」 とか思ってたら正にその通りだったりで……本編ではアレな展開なのに可笑しいですね。