<骨牌使い>の鏡 2

ずっと積みっぱなしだったけど、やっと読了。

「頼むから、そこをどいてくれ。いったいおまえに、俺の何がわかるというんだ」
「ええ。わからないわよ。わかるもんですか!」
むくむくとわきあがってきた大きな潮のようのものが、アトリを突き動かした。
「だけどあなたにだって、わたしの何がわかるっていうの?」

<骨牌(かるた)> の王国であるハイランドの王を補佐する骨牌使い。その中でも隠されし骨牌にして強大な力を持つ <十三>。それがアトリの本来の姿であった――。数奇な運命に翻弄される少女アトリの、成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔! 激動の第2巻。


おお? 面白かった。
1巻は設定がちんぷんかんぷんで、「何のこっちゃ、何のこっちゃ」 と呟きながら読んでた気がしますが、2巻ではその辺りが分かってきたのか、なかなかに面白かったです。しかしこれが、1巻読んだのは1年前なので、2巻冒頭で「こいつ誰? あいつは? ……ってか今何してるの?」 と1巻を思い出すのに苦労しました。まあ、しばらく読んでる内に何とかなりましたけど。
中巻らしい構成で、一旦安定した状況のところで、一瞬にして落とされて……と思ったらこれ、元々ハードカバーなんですね。この前店頭で見かけました。「砂糖菓子〜」 に続いてハードカバー化? なんて思ったりしましたが。


久しぶりに骨のあるファンタジーでした。翻訳ものはハリーポッターを3巻か4巻で諦めたクチですが、こういうどっぷりと浸れるものも良いですね。