マイフェアSISTER シワス、ゴハンの時間じゃぞ?

読了。

「おんなじ場所に生まれたおんなじ人たちでもね、ケンカや仲違いは絶えないの。とってもかなしいけど、それってぜったいなくならないの。だけどねだけどね、おんなじぐらいの確立で、うまれた場所も考えてることも違う人たちで最高に仲良くなることだってあるのよ。世界をハッピーに回してくのはぜったいにソレよ!」

異世界の姫君アネモネ(10歳) と暮らす師走。二人で楽しく過ごす一方で、故郷の異世界のことに関しては、自分は何も手助けしてやれないことに焦りを感じていた。そんな折に現れたのは、師走を「ダーリン」 と呼びハサミ片手に心中を図ってくる電波ガールで……。


まあまあ。
師走が「3・2・1……ACTION !」 でエチュードを始める場面は相変わらず面白いんですが、さすがに展開は1巻の”アネモネの兄は実は……” っていうのよりは微妙でした。
アネモネと師走がお互いに……むにゃむにゃ……なところは存分に描いてくれているので、その辺は満足。ただ読み終わってから、1巻を先に読んでおいた方が楽しめたかな……と思いました。掛井との確執とか、354頁「僕は――僕は本当の家族が欲しいだけなんだ!」 を全然覚えてなかったりとか。
70頁「止めないで。ねえそこで止めないで」 に地味に笑ってしまったり、144頁「アキト君!」 あたりの迎撃(笑) とその後のテニスのシーンみたいに、部分部分で面白かった場面は結構あるんですが……。まあ、こんなもんですか。


サブタイからして予想してたんですが、やっぱり2巻で終わりでした。なんだかこのままフェードアウトしていきそうですが、この人の書き方は割と好きなので、次の話も期待して待ってます。