黄昏色の詠使い2 奏でる少女の道行きは

読了。

『さあ、あなたの道行きを教えて』
道行き。進むべき導。それは。
……あたしの選んだ道は。


――決めたんだろ? そっちの道を選ぶんだって――

前回の『孵石』 の事件で校舎が半壊し、修理期間中の講義は分校で行われることになった。浜辺の分校で半ばバカンス気分の生徒だったが、教師であるエンネとゼッセルには、『孵石』 を作った研究所を調査するという任務があった。


やっぱり泣ける。
前回のメインはイブマリーとカインツの流れで、「そこを終わらせといて続刊は大丈夫なのかな?」 とか思ってましたが、全くの杞憂でしたね。クラスメイト編ということで、1巻にもちょこっと出てたエイダがメインです。
147頁「この道は、きっと誰かを……」 って辺りでもうゾクゾクッと来ましたね。ここでそう感じるってことは、早くもエイダに感情移入してたってことで、ちょっと驚きです。そして引用文あたりの決意のシーンを経て、248頁「――この道は、きっと誰かを守れる道だから」 でもう感動。迷い、悩み、苦しみぬいて、やっと答えに辿りつく……というのを凄く細やかに描写してる感じですね。


ラストがまた、気になる話を振っといて以下続刊ですよ。3巻もさっさと買ってこよう。