嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生

読了。

「どした?」 伏見が顔を覗き込む。
「柚々は癒し系だと実感してた」
「ゆゆゆゆゆゆゆゆ」 また拒否反応が出た。ああ、手帳が『ゆ』 に乗っ取られていく。

バレンタインの季節。街では、動物連続殺害事件が発生していた。そんなある日、僕は夜道で死んだはずの妹と出会う。明けて翌日、学校の朝礼で生徒が一人、惨殺死体で発見されたと知る――殺人街としての街興しが、再び始まったらしい。


うん、だんだんと安定してきた感じ。
1巻は作者も認める単発作品だったので、「2巻は蛇足」 という評価が多かったと思いますが……3巻になって、ようやく点ではなく線になってきた気がします。ちなみに私は蛇足ともなんとも思ってませんでしたが。キャラ読みだったからでしょうか、1巻の仕掛けにはあまり反応しなかったもので。
63頁「それとこれは、恋日の分です」 あー、今気づいたけどこれってカモフラージュか! 136頁「へんっひゃい!」 こいつもまたヤンデレの亜種というか、弱めのヤンデレというか。私としてはマユよりもこっちの方が (ry 284頁「どいて! 邪魔!」 どう見てもこれです。本当にありが (ry
そしてラスト、”みーくんの涙” がまた良いですね。ここら辺りの展開はかなり好きです。ただ、本当にラストの1ページ、312頁「妹の墓参り、どうしたものかな」 が……そこは少年漫画的なお約束で済まされると思ってたのに……っ! ただよく考えると”生きてたことが分かった” から行く必要がない、って意味にも取れますが。どうでしょう。


なんだか色々とアレな人がいっぱい出てきましたが、みーくんの成長? 更生? 物語としても面白くなっていきそうな雰囲気です。続刊も期待。




余談。
「あにーちゃん」「にもうと」 って、義兄弟って意味で「亜兄ちゃん」「偽妹」 かなー、とかこじつけてたけど、「××にーちゃん」 の略称かも? ……というか、二人いるから呼び分ける必要があるだろうし普通に正解かも。「にもうと」 の方はわかりませんが。


余談2。
小説内では「明治」 とはっきり言ってるのに、イラストでは「Noiji」 ってなんでだろう。ってか「のいじ」 ってw


余談3。
伏見柚々のイラスト、E作戦とかF攻撃とか言うわりにはそんなに……とか思いましたが、よく見るとおさげの垂れ具合が……!?