モノケロスの魔杖は穿つ 4

モノケロスの魔杖は穿つ4 (MF文庫J)

モノケロスの魔杖は穿つ4 (MF文庫J)

読了。

なくしてしまったのだ。
いつの間にか一生懸命に作っていたものだった。
何だかんだと言って、気に入っていたもの。
必死だったもの。
自慢だったもの。
だがそういうものはもう全部、なくなってしまった。

立木ヒロは殺害され、しかも、その結果として好機を得、天球儀会を急襲した竜たちは逆に全滅した。全ては天球儀会を統べる長『木星』 の手の内であったのだ。――そして一ヶ月が過ぎた。


うーん、まあ、普通。
実は最終巻でした。いやまあ、1巻の巻末にあった設定からすれば、4巻でくるっと回って終わるのは予定通りなのかもしれませんが……ただ、どうにも内容を詰め込みすぎてて、打ち切り感が否めません。読んでる間はそれ程でもなかったんですが、読み終わってから3巻のことを思い返してみると……「展開速すぎない?」 と。だって前の巻の感想を見てみたら、委員長決定戦とかやってますよ?
そこら辺りのちょっとしたマイナス部分と、終わってみて「やっぱりこのキャラクタ達はなかなか好きだなあ」 なんて思えたので*1、そこをちょっとプラスして、結果プラマイゼロで普通、ということで。
113頁「無理かな?」 関係ないですが、「苦虫を噛み潰したような」 って表現に「何百匹と」 と付け加えるのはもう、新鮮さがないどころか逆に辟易です。本当に関係ないですけど。189頁「何かフサフサなんだけど……」 私の中で『不覚にも和んだ部門』 トップ独走中の台詞です。272頁「「あっそう?」 という態度」 それってどういう態度ですかあああああああ (ry


とにもかくにも、終了。毎回手堅くテーマを設定してきた作者には申し訳ないですが、やっぱり私はコメディが好きだということを確認してしまいました。

*1:ああ、「図書館革命」 を読んでから、『キャラ読み』 とカテゴリされることに劣等感が……。