ゼロの使い魔 13

読了。今月のMF文庫は豊作で4作も買ったんだけど、その内今まで読んだ3つともが急展開に。新シリーズ攻勢への布石とかじゃありませんよね。

「ねえタバサ。あんた、わたしの部屋に泊まる気?」
こくり、とタバサは頷いた。
「どうして? サイトがいるからとか言わないでしょうね?」
シエスタの箒が、ぴたりと止まった。再びタバサは頷いた。
「どういう意味よ、それ」

直ちに聖国・ロマリアに来い、と女王からの手紙が来た。呼ばれたのはルイズとティファニアだが、それに水精霊騎士隊やコルベール先生なども同行することになった。そしてロマリアでの晩餐の最中にされた話というのが、「聖地の奪還」 と……<虚無> によって唱えられた、異世界へのゲート <世界扉> だった。


なかなか面白かったです。
まず前の百合話が黒歴史化してなかったことに驚きました*1。カオスすぎて、いつの間にか私の中で富士見ファンタジアのコメディ短編集のような扱いになってたようです。”ナイスクリーム!” は盛大に吹いたw
あと、デレ8:ツン2くらいの、行く所まで行っちゃった感のあるルイズにも驚き。おかげで随分とまともな(?) ラブコメに。というか、こんな感じでしたっけ? 前の話(11巻) から短編集とタバサ外伝を挟んでるので、すっかり忘れてしまってます。
そしてまだノートパソコンが残ってたことにも驚いたり。んでもって、いきなり忘れ去られたアイテムが出てくるぐらいですから、終盤あたりから話の行く先が読めてきたんですが……それでも221頁「メールです」 あたりは不覚にも涙が出そうになりました。うはー。


ゼロの使い魔全体の中では上の下ぐらい、ということで「なかなか」。アニメ3期が決まっているので、この急展開の中でも完結の心配がないというのは良いですね。次も楽しみ。

*1:そういえば前の短編集のときも話自体は繋がってましたが。