生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録 1

読了。

「残念ながら貴方はギャルゲのモテモテ主人公とはスペックが違うわ!」
「じゃあなんの主人公だと言うんですか! こんなに女の子が好きなのに!」
「基本的に主人公じゃなくて悪よ! 淘汰される側よ! それか主人公の軽い親友タイプよ! リアクションがいい類のギャグ要員よ!」
会長はとても詳しかった。
「顔はいいのにぃー」
「絵師の力よ!」

頑張ってのしあがってもせいぜい課長くらいで。どんなに仕事しても世界は返られなくて。でもそんな環境から抜け出す勇気や気力もなくて……。「駄目だな。俺は美少女ハーレムを作る!」 ――碧陽学園・生徒会、副会長。四人の生徒会メンバー全員の攻略を誓う、主人公である。


なんというネタ本……面白すぎる。
あとがきでも言っている通り、ネタ:シリアスが9:1という、明らかな、厳然たる、ギャグ本です。初っ端から10頁「ひぐらしネタは微妙に古いですよ」 ですよ? しかも次のページで「ただの人間には (ry」。かっ飛ばしてます。
そして申し訳程度にシリアスが入っているんですが、「ギャグ漫画に取ってつけたように挿入されるシリアス話なんて*1、うすら寒くて仕方ない」 とか思ってる私が、とある理由を話す場面で不覚にもジンときてしまいました。これはひどい罠……。ギャグとのギャップのせいだと思いたい。


「一人一巻」 で進みそうなシリーズ。次は四月だそうで、かなり期待です。




余談。
8割がたを公共の場で読んでいたので、今になって少し後悔しています。家で読んでたら周囲を気にせずもっと笑えたのに! もったいない。

*1:他に、漫才の最後の「ええかげんにせいっ……どうもありがとうございましたー」 とか。