狼と香辛料 7 Side Colors

狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)

狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)

読了。

呆れ果ててその場に突っ伏してしまった。
なんだか自分がとても情けない生き物のような気がする。
こつこつと頭を小突かれ顔を上げると、ホロは優しそうな顔でこう言った。
「わっちがぬしを一人前の雄にしてやろう」

リュビンハイゲンでの騒動が丸く収まり、ホロとロレンスはノーラとともに祝宴を挙げていた。しかし不覚にも酒に酔い、ぶっ倒れてしまったホロ。二日酔いで寝込むホロを、ロレンスは看病しようとするが――「琥珀色の憂鬱」 ほか、電撃hpに掲載された二編を収録。


うわあああああああ! ホローっ! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!
……取り乱してしまいました。えっと、番外編である今回は、中編一つに短編二つとなっています。ロレンスと出会う前のホロの旅の話が中編、1巻後の話と2巻後の話が短編。書き下ろしは上の二日酔いの話です。
中編はわりと緊迫感のある話で、主人公こそ違えど長編と似た雰囲気だったり、それの後に1巻後の話を読むと、中編の少年と違ってやっぱりロレンスとホロの会話は楽しいなあとか思ったり……で、最後の書き下ろしでぶっ飛んだわけですが。
シリーズ初のホロ視点ということで、まさに赤裸々な想いが語られることになります。特に、(※重要ネタバレ)252頁「早く組み伏せてくりゃれ?」 は読んだ瞬間に頭が沸騰。電車の中で『(ニヤニヤ動画(RC2) にも程がある……っ!)』 なんて、公衆の場であるにも関わらず転げまわりそうになりましたが……なんか代わりに脳内で転げまわって発散させるスキルを手に入れた気がします。
というか、(※重要ネタバレ)”2巻の時点でロレにメロメロ”じゃないですか! 騙された!


あー、なんというか、既刊でロレンスに同調して「俺だって負けてないぜ」 な気分に浸っていた自分が恥ずかしくなってきましたよ。いったいこれは何の罠ですか。