藤堂家はカミガカリ

藤堂家はカミガカリ (電撃文庫)

藤堂家はカミガカリ (電撃文庫)

読了。

「ねえねえ春奈ちゃん、それ何て書いてあるの? 言ってみてよ」
「っ!」
春奈はうつむき、絞り出すように声を出す。握った手が震えているのは怒っているサインだ。最近学んだ。
「セ……セ……」
「セ?」
「セクハラですっ!」
「惜しい!」

人間界とは別の世界「ハテシナ」 の住人である <ハテビト> タケシロとアマギリ。二人はある少年の護衛を任されて人間界に降り立つことに。二人は、少年と双子の姉の住む「藤堂家」 に押しかけ、強引に居候となる。何の変哲もない少年に疑問を感じるも、実際に <ハテビト> が少年を襲い……?


うん、まあまあ……かな。
基本的にウケ狙いで*1、シリアス成分なんてオマケですよという感じ。そしてコメディ成分もこれまた、「好みが分かれるかも」 と言ったところです。
私の場合は、今ちょっと口内炎が出来てて笑うと痛むくらいひどい状態なのですが……何度か痛くなったかな、ってぐらいです。ちなみに一番笑ったのは、95頁「俺は……レベル497の僧侶だ」 あたり? ”エターナルフォースブリザード” でもいいですけど。


最後に新キャラが2巻の予告してたりしますが、(まあ多分買うんでしょうけど)ちょっと訴求力に欠けるかなあ、というのが正直なところ。




追記。
まあまあ面白いんだけど、なんでこんなにパッとしないんだろ……と考えてたら、心当たりがありました。直前に「聖おにいさん*2 を読んでいたせいに違いありません。だってこっちは、「あー、これ絶対悪化してるなー……」 ってぐらいに大笑いしてましたから。


 

*1:メルマガで「※初登場なのに表紙は主人公の二人ではありません。二番目の敵、レッテです」 とか書いてあったから購入する気になりましたが、表紙の背景にまで同じ文句が書かれてる辺りでさすがに萎えました。

*2:「現代に降臨して、東京・立川のアパートでルームシェア、俗世に染まりきった生活を送るブッダとイエス」 というトンデモ設定のギャグマンガ。二人でディズニーランドに行ったりします。