ぜふぁがるど

ぜふぁがるど (電撃文庫)

ぜふぁがるど (電撃文庫)

読了。

『美味そうだな』
「……お前も食う?」
『お? どうした、なんだ。お裾分けなんてお前らしからぬ殊勝な発想じゃないか。一体どういう風の吹き回しだ。不思議なこともあるものだ』
「え……ひどくね? 言い過ぎじゃね?」

菅沼ひろ。いたって普通の人生を生きてきた、と胸を張って言えたのは一ヶ月前の話。そのときから、「牙臣ゼファガルド」 というのに変身し、幼なじみを守るために戦うように――つまり、変身ヒーローになってしまった。


実にゆるい。
まさに「おとぼけヒーロー噺」 の文句通りでした。特に”話” ではなく”噺” であるところがポイントでしょう*1。これに先駆けて「E.a.G.」 の方を読んでいた*2のですが、あれの進攻体コンビの会話が前面に押し出された感じです。
で……面白いんですけど、突出して面白いわけではないので、あまり書くことがないのですが。せいぜい「『Make me day!』 じゃないと思うけど……?」 とか、「それなんてシェルブリット?」 とか、「メイが全イラストかわいすぎる」 とか。


さすがに「お稲荷さま」 を買う気はないので(全七巻……)、まあこちらの方をぼちぼち追いかけていくことにします。




追記。
主人公の名前は「ひろ」 ですが、これ、どうしても「ちゅう」 と読んでしまうんですね……。そして作者もそれを分かってるのか、たびたび「ひろ」 と振り仮名が付くんですが。そして毎回「ちゅ……あいや、ひろ」 と訂正する自分。

*1:”小噺” のイメージを引きずってるだけかと思いますが。

*2:感想は後日。