ライトノベルの楽しい書き方

ライトノベルの楽しい書き方 (GA文庫)

ライトノベルの楽しい書き方 (GA文庫)

読了。

「ってことは……流鏑馬さん……」
「……あ、う、ううっ」
「姫宮美桜の正体は、流鏑馬さんのお父さんだったのかっ!? 子持ちの親父が女子高生作家を騙っていただなんて、ライトノベル業界とはなんと恐ろしい世界なんだっ」
「違うっ!」

流鏑馬剣。スポーツ万能にして文武両道、誰もが恐れる学園最強少女。その彼女が鬼気をゆらめかせながら木刀片手にこちらを睨んでいるのは、八雲が彼女の秘密を知ってしまったからである。実は彼女は、らぶりぃでふぁんしいな作風のライトノベル作家だったのだ……!


面白すぎる。
王道にして直球の学園ラブコメです。……まあ簡単に言うと、「健気に頑張る美少女ライトノベル作家」 って話ですよ。
コメディが楽しすぎるのは「イマジン秘蹟」 で分かってたのですが、ラブ部分もこれまた非常にうまくて、主人公たちがお互いに惹かれていく姿が、見てるこっちが恥ずかしくなってくるぐらいの初恋っぷりで、なんかもう、むず痒くて仕方ありません。これだけストレートなのは久しぶりですよ。
72頁「与八雲、私の照れ隠しのために死んでくれっ」 が良い例で、まさに「ツンツンしたサムライっぽい女の子」 ですね。125頁「銀河が裂けた。大空そらが泣いた」 不意すぎて二回目の方で笑ってしまったw


「イマジン秘蹟」 の方はちょっとアレゲなのですが、こちらは万人にお勧めできるタイプ。次があるかどうか分かりませんが、期待。