フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム

せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫)

読了。

「…………」
宗介は不思議に思っていた。さっきから、自分がこの相棒に殺意を感じるのはなぜだろうか……？ 嫉妬とも違う感情だ。どちらかというと、自分がひもじい思いをしている時に、横で豪勢な料理に舌鼓を打たれているような感覚がいちばん近い。
ああ。これが『ムカつく』 という奴か。

<アマルガム> への反撃を開始したテッサたちは、戦力の回復とともにある情報の入手を急がせていた――いま、封印されたウィスパード誕生の秘密が紐解かれようとしている！

あー。
いや、まあ、うん。（重要ネタバレ）”クルツの狙撃の師匠が出てきて、しかもクルツとマオがくっついてあがががが”*1 とかいう場面で電車が駅に着いたので、読むのをやめたんですが……それが痛恨のミス、でした。家に向かっている間に、ふと”（あれ？ これって死亡フラグじゃね？）” なんて考えてしまったのが運の尽き。この空白の時間がなければ余計な事は考えずに済んだのに……！
まあそれはともかく。なんだか色々な謎が明かされてしまいました。ウィスパードの秘密や、レナードの目的。あるいはASを見てカリーニンが「こんなものがある事が〜」 なんて忘れかけていた伏線を解消したり。急展開だな……と思っていたら「次が長編クライマックスです」 って次で終わりですか！ そして短編はここまでやっておいてまだ出す気ですか！ ……実は”短編の方は元々の世界” なんてオチですか？

”元の世界に戻ってもかなめは宗介に会いに来るつもり” っぽいので、そちらの終わり方も決してバッドエンドではないと思いますが……果たしてどうなるのか。期待です。

*1:マオとか呼ぶと最近では猫の方が思い浮かびますが。……あれ、そういやメリッサ・マオの方も猫っぽいイメージ？