デビルズ・ダイス 2の目 悪魔はサイコロと嗤う

デビルズ・ダイス―2の目 悪魔はサイコロと嗤う (角川スニーカー文庫)

デビルズ・ダイス―2の目 悪魔はサイコロと嗤う (角川スニーカー文庫)

読了。

軽蔑されたっていい。恨まれたっていい。他人がどれほど悪意に満ちた感情をぶつけてこようと、気にする余裕はなかった。どんな怨恨にも、どんな憎悪にも、どんな侮蔑にも――押し潰されるわけにはいかないんだ。
「まるで悪魔ね」

あらゆる数字を見通す悪魔の力、「デビルズ・ダイス」 を手に入れた白河才は、黒川戒と名前を変えて、広島の広域指定暴力団――ヤクザに接触した。一方、法地は才を止めるため、『財団』 に協力し才を追うことになる……。


なるほど、確かにこれは、”一周回って” 面白い。
表紙イラストの自信満々な顔もバカっぽくていいですよw 前回で「そこまでやっちゃうのか」 という立ち回りをしたので、今回は割と控えめ。まあ数字で見れば酷い事件なんですけどね……。で、財団側に着いた法地とヤクザを味方につけた才の攻防ってことになりますが、1巻が下準備の0巻とすれば、2巻は伏線張りの1巻でしょうか。あまり話が進んだとも思えません。
一話完結エピソードなので、シリーズ化の兆しというか、以降エピソード2, 3, 4……と、似たような話がどんどん続いていきそうな予感がします。今回は広島で次は奈良、舞台が変わって周囲のモブたちも一新されるでしょうし……コナン並に(根幹のストーリィの)話の進みが遅そうです。この次は北海道とか言い出しそうですよ。絶海の孤島の研究所とか。


まあ、ジャンクフードに対するような感覚で読んでいこうかと思います。もしくはブックオフでの立ち読み。かなりの速筆じゃないと成立しない気もしますが。