戦う司書と黒蟻の迷宮

戦う司書と黒蟻の迷宮 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と黒蟻の迷宮 (スーパーダッシュ文庫)

読了。

「僕はモッカニア。幼いときは誰もが思う。今、この時が、同じ日々がずっと続いて行くと。大人になる日なんて、永遠より遠い先のこと。あの町で、母さんと一緒に、果てしなく続くはずだった同じ日々。
この世の何が変わっても、僕と母さんの関係だけは、同じだと信じていた」

「本」 が眠るバントーラ図書館・迷宮書庫。その深い階層に、かつてはハミュッツ=メセタと並びエリートとして将来を嘱望されていた武装司書・モッカニアが住み着いていた。誰とも干渉することなく仕事だけをしていたモッカニアだが、ある日迷宮書庫を占拠し、武装司書に反旗を翻した。


まあまあ。
2巻を読んだ直後だったので、謎の母親の正体、ひいては敵の考えた構図は考えた通りだったのですが、その敵の過去がなかなか切ない感じで良かったですね。やっぱりこのシリーズは端役の話が肝のようです。
2巻のカラー口絵では優しそうだったイレイアおばさんが……っ! とか、ミンスノロティの人情派なイメージの司書に対して、真面目で融通の利かない性格の司書が出てきたなあ……”なんて思ってたら死んじゃったし!” とか、色々と面白かったですね。あと2巻に出てきた「肉」 のレーリアって、1巻の爆弾だったんですね。すっかり忘れてますよ。


ハミュッツ最強説はしばらく揺るがなさそう。さて4巻4巻。