戦う司書と荒縄の姫君

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

読了。

突然、マットアラストがエンリケを小突いた。
「何をする?」
「誘えよ」
「誰を?」
ノロティを誘えよ。一緒に行かないかって。そういう流れだったろ?」
「流れってなんだ?」

見習いのノロティは、正式に司書への昇格が噂されるほどに成長を遂げていた。そんなある日、細菌テロの疑いがある地区への調査を命じられるが……。


うは。切ない。
まず冒頭20ページで吹いた。今まで5巻も書いてきて、死亡フラグ作家だなあ、とかなんとか思っていたわけですが、”逆手に取って最初から死亡を告げる” だなんて!
うーん、確かに結果から考えてみると、余りにキャラが立ちすぎて、このままだと話の焦点がぼやけてしまう、と考えたのかも……。”清涼剤なんて必要ないよ!” っていう。とにかく、メリットとデメリットが逆転したんだろうな。炎尾燃も似たようなこと言ってたと思うけど。
まあそれはそれとして、今回は288-289ページが最高でした。特に「俺とお前は、ノロティの国の民だった」 の一言が素晴らしかった。泣ける。この巻は完全に”ノロティ追悼巻” ですね。


第一部完、次から折り返しということですが……。頂点に立ってしまったハミュッツはどうなるのか。さて7巻7巻。