カラブルワールド 赭の珠
- 作者: 香月紗江子,岸田メル
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
アーバティが二人に手を振ってきた。
手を振り返して小走りになるレアールだが、ミッケラに引き止められる。
「ダメ。ここからあそこまでの距離は、アタシにとってとても大事なの」
コールランドからお使いを頼まれたレアールは、その帰り道に突然、警察に逮捕される。受け取ったトランクには少女の死体が入っていた――。
なんだかテンポが悪かった。
どうにも、不自然な会話や展開が多くて読みにくかったです。1巻はわりと好印象だった……はずなんですが。蟻が人体食い破るシーンとかレアールがミッケラに×××××するシーンとか。逆に考えれば、今回はそういう背筋が凍るようなシーンとか不気味な雰囲気がなかったから、あまり面白くなかったのかも。
56頁「人形劇やったのよ。アンタが犯人役でね」 こういうミッケラの黒っぷりは結構光ってましたが。垣間見えるデレっぷりも。
急に出てくるカラスとか、友達に手紙出したのは何だったの? とか、色々と放置しっぱなしなので、次も多分あるんでしょう。次こそ期待。
余談。
1巻の各章扉絵は密林でしたが、今回は何でしょう……? トンネル? だんだんと明度が低くなっていくのは不気味さの演出でしょうか。
余談2。
227ページのコールランド→イングリット、229ページのミレーユ→エリーズと、固有名詞のミスが二連続であったりして混乱したのも、テンポの阻害ですよ。