嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 4

読了。

「あら、予想より似合うわ」
「………………………………………」
「髪、もう少し伸ばせないかしら? 良いお人形さんになれそうなのに」
「出来たらまずお前の首を絞めてるよ」

マユが破綻した。”まーちゃん” に直すため、手がかりを求めて僕は実家を訪れた。だが今ではその屋敷は「大江家」 の所有物となっていた。堅牢なドアに鉄格子のはめ込まれた窓、と以前の姿を一片も感じさせない増改築。だが家人の景子さんは僕を快く歓迎してくれた……。


面白かった。アリかナシかで言えば、アリ。
なんと今回は、1)上下巻、2)多数の登場人物+家の間取り図、3)ヤンデレ分0%、4)ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ、という全編すっきりさわやか清涼剤な一冊でした。まあ今までが殺伐としてたので、たまにはこういうのも。色々なネタが仕込んであるのはいつも通りですが(→http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1207833723/56-59)。こんなにあったんですね。
そしてみーくんの顔が初登場。……ですよね。っていうか1巻に1人はみーくん系統のキャラがいるんですね。まあそうじゃないと面白くありませんが。155頁「「昨夜はお楽しみでしたね」」 は笑ったw
個人的には”茜の逆台詞を、三章の扉絵の台詞と照らし合わせてみると” わりと噛み合わない箇所が出てくるので(218頁「ぼくの言葉を信じてないの?」とか)、こいつが怪しいかな……。といっても、犯人的な意味じゃなくて、”逆でしか喋れないと装っている” ってことだけど。母と妹の見解も合致してないし(”「逆で覚えてしまった」 と「昔はこうじゃなかった」”)。


まあ、とりあえず5巻は来月なので、ゆっくり待ちましょう。次はヤンデレ分0%とはいかないでしょうし。