レヴィアタンの恋人

レヴィアタンの恋人 (ガガガ文庫)

レヴィアタンの恋人 (ガガガ文庫)

読了。

「治療してやる。でも勘違いするなよ。これは治療だからな」
誰に言い訳するでもなく、そう呟いた。
「変な目的じゃないぞ。氣のやりとりはこうやってするんだから仕方がない。わたしだっていやだけど、お前が可哀相だからしてやるんだ」

半年前の世界的ウィルス汚染により、人類の99%が淘汰された。残ったのは荒廃した文明の遺産と、突然変異種である”バケモノ” や”オニ”、そして”特進種”――。不死身の力を持つ少年は、とある少女に奴隷として捕えられてしまった。


まあまあ面白い、かな。
「中世ファンタジーな戦記を日本で」 +「異能バトル」 ってところですかね。……うん、なんだか、良くも悪くも青年漫画の雰囲気ですね。少年漫画でないのは、まあ、終盤でアレな描写がぐっちゃぐっちゃと出てくるからですが。ちなみに私は想像があまりに追いつかなかったので、逆に平気でした。
そして戦記なところよりも、過去のウィルス発見シーンの方が面白く思ったり。エアロゾル感染のエボラとか笑うしかありません。自然発生でもないので、抗体を持った生物がいるわけでもないですし*1


タマとユーキに注目していくのがきっと正しい読み方。さて2巻2巻。

*1:まるっきりゴルゴ13の「病原体・レベル4」 のことですが。