学園カゲキ! 3

学園カゲキ! 3 (ガガガ文庫)

学園カゲキ! 3 (ガガガ文庫)

読了。

玉緒は二人の後輩をじっと観察する。
いつもクールな眼鏡男子の雅弥が、怯える拓海のネクタイを握り締め、力任せに引き寄せて、息がかかりそうなほどの距離に顔を近づけながら、激情の赴くまま自分の正直な気持ちを伝えようとしている。
……たっぷり三秒ほど考えて、玉緒は一つの結論を導き出した。

学園随一のクールなモテ副会長・加賀雅弥は秘密裏に”あること” を頑張っているのだが、そんなことにはお構いなく天然系の会長・由居玉緒が雅弥の○○を×××させる!


まあ面白い。
学園ラブコメとして、ですが。1巻は1発ネタで、流石にあれと同じことは出来ませんので、1巻だけがイレギュラーっぽいですね。ただ……随所に”わざとらしさ” を感じるんですよね。普通のラブコメなら気にする必要もないことですが、1巻の遺産というか前科というか、ちょっとするとメタ方向に考えてしまって、なかなか油断できません。これ、作者はわざとやってるんでしょうか……。
44頁「ここは私専用なんで」 うぜぇw 126頁「「あ〜ん?」 と言いながら顎を突き出す彼女の邪悪に歪んだ顔」 不意打ちすぎて吹いた。221頁「睦月の苗字を思い出せば、事態は大きく進展する」 あー……全然気づきませんでした。橘柄。


九月に対するドッキリは放置ですか? とか思いつつ。次もあるようなので、まあ期待です。