人類は衰退しました 3

人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)

読了。折込チラシに載ってるガユスとギギナが懐かしくてたまりません。

助手さんが1ボタンをプッシュしました。クレーンは物音も立てずにアームを左にスライドさせていきます。1ボタンから手を離すと、アームはぴたりと止まりました。助手さんの眉がぴくりと不満げに跳ねます。
「……」
「え? ボタンを離したあとも少しだけ動いてしまう? メンテが悪い?」

助手さんが戻ってきて、クスノキの里の調停事務所の風景は少し変わりました。季節は初夏、ヒト・モニュメント計画の影響でしばらく通電することになった里では、”夏の電気まつり” が開催中。わたしたちは都市遺跡の調査に赴いたのですが……。


面白いけれど、やはり妖精さん分が足りない……!
妖精さんの、おさとがえり」 ということで、大半は姿を見せないんですよね。まあ要所要所に出てきますし、そこは面白いのでいいんですが。
そして残りは暗中模索の暗夜行路。読んでて不安な気分になってしまいました。特に136頁「空気の読めないわたしですが、ひとつだけ敏感に察知できるものがあります」 あたり。それに人類が衰退した理由が見えてきたり……どうにも、1巻とは毛色が違ってきているみたいですね。
まあ、208頁「緑や黒に比べて、明らかに格上でした」 とか209頁「しゃーくとれーどきぼうせにゃ」 とか、ネタもそこここにあったりしましたが。あとおじいさん分(?) ももうちょっと欲しかったですね。293頁「あの目!」 みたいな。



ビル清掃は切ない。4巻も期待してます。