戦う司書と終章の獣

戦う司書と終章の獣 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と終章の獣 (スーパーダッシュ文庫)

読了。

「そうだよな、ミレポ。バントーラ図書館の正体がどうだか知らねえし、ルルタも知ったことじゃねえ。つまるとこ俺たちは、戦うしか能のねえ馬鹿どもだ」
ミレポックは、なんだか妙に楽しくなって答えた。
「その、戦うしか能のねえ馬鹿どもを、なんていうか知ってますか」
「知らんのかミレポ。武装司書っていうんだよ」

カチュアによる反乱を防ぎ、武装司書たちは再び平和を取り戻した。年末の忘年会から二週間が過ぎ、平穏な光景の朝がいつものように始まった。だがその光景は、バントーラ図書館の終焉としては平穏すぎる朝だった。


やっぱ面白えええええええええ!
さーて今度は誰が死ぬんだ? 誰が来ても(心の) 準備万端ですよ? とか思ってたら”全滅エンド” ですか……。こりゃ笑うしかありませんよ。あっはっは。
そんなわけで、前回の小休止とは打って変わって、どんどん惹きこまれていく展開に。思わずポルナレフ「希望は……無いのか……」 が出てきましたよ。”残された希望であるエンリケ” も潰えてしまって*1、どうなるんだこれ……という所で、悪魔のような(=素晴らしい) 次巻への引き。楽しすぎる。
45頁「皆、死んだな」 読んでいた時は頼もしい印象の会話でしたが、今となってはただ虚しい限り……。123頁「ユーリは実は薄々感づいていたのではないかと」 ちょっと微笑ましくて笑った。204頁「世界中から尊敬されて、神の代理人と言われて」 これちょっとショックでしたね……。まさにマットの台詞がドンピシャ。


「終章の獣」 ですがまだ続きます。終わりの始まりではありますが。次も期待。

*1:というかマットと同じく駄目な理由が、男だからだと思ってました。