狂乱家族日記 番外そのさん

狂乱家族日記 番外そのさん (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 番外そのさん (ファミ通文庫)

読了。

こんなふうに終わってしまうために、私は今日まで努力を積みあげてきたんじゃない。遊びも贅沢も我慢して、いちばんの親友も諦めて、積みあげてきたんだ……今日まで!
進んできたんだ、つまらない決められた道筋を!
こんなところで――花も咲かずに散ってたまるもんか!

竜骨寺兄妹の営む「謝謝飯店」 は、暗殺中華だの殺人料理屋だの商店街中から罵られていたが――。「謝謝! 暗殺中華」 ほか、謝謝飯店を軸に展開する4つの短編。


うんうん、面白い。
FBOnline に掲載されていた「雨宿りデカメロン」 は読んでいましたが、それ以外は未読。まあ後半二つは書き下ろしですけど。
意外なのが、今までの短編の1巻〜3巻までが、本編の9巻(現時点での最新刊) 後の話だったってことですね。そういや9巻の日記の日付はたしか11月でしたし、短編1巻でクリスマスの話とかやってました。時系列なんてサザエさん時空のごとく気にしてませんでしたよ……。
37頁「食べたいの! ぼく、食べたいの!」 だとか260頁「月香……怖い子……!」 がやたら微笑ましかったり、266頁「ちっ」 は「タイミング的に絶対凶華だろ」 とか思ってたら不意打ちすぎて笑ったり。あと猫話。”不幸な病じゃなくても、突然の心臓発作” とかありますよ?


次の本編は時系列が一気に飛んで11月→4月。って閻禍の話も半年後の話と同時進行ですか?