シアンとマゼンタ 13階段

読了。

「欺瞞だ」
藍姫は立ち上がった。力強く、拳で涙を拭って。瞳の色は許の藍色に戻っている。そしてポニーテールに結わえたリボンに触れる。藍姫は自分がこの純白のリボンに誓ったことを思い出す。
『真朱が傍にいるなら、きっと自分は道を間違えない――』

陰神を祓い、平和を取り戻した秋泉真朱と爽条藍姫。真朱はこれを機に積極的に陰神を祓っていこうと藍姫を誘うが――。


うおおおお。なんたる展開。
前回の事件が終わって、しかしまた陰神に憑かれた人が……という話で、何が起こったかとか誰が怪しいかとか、その辺りは完全にバレバレなのですが……何この超展開。こんなのアリですか? ”「シアンとマゼンタ」 終了のお知らせ。爽条先生の次回作にご期待ください” とかそんなんですか?
一巻のときに感じていた主人公二人の性格の齟齬*1も解消されたのか、キャラクタを間違えることはありませんでした。会話は相変わらず普通のボケとツッコミですけどね。


これは三巻を買わざるを得ません。まあ何か次で終わりそうな気もしますが。期待。




余談。
91頁「それについては、真朱は考えることをやめた」 カーズ様がこんなところに! と一瞬思ったのは私だけではないはず。……多分。

*1:というか私の持っている先入観のせいなのですが……。