ライトノベルの楽しい書き方 2
- 作者: 本田透,桐野霞
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2008/05/15
- メディア: 文庫
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(最近、少しばかり繊維質の摂取量が不足していたからな。決して、決して……や、や、ヤキモチなどでは)
誰に言い訳するでもなく、意味不明の弁解を頭の中で一人つづけている剣。
(……はっ、もしかしたら私は……市古さんに恋をっ…… ! ? )
なんて無理矢理な方向に話を振ってみたりして。
二作目のテーマは三角関係。だが実体験の伴わない文章に、編集者の心夏はボツを出す。そして剣と八雲と市古ゆうなをくわえて、夏休みに海の合宿へと誘い出し、実際に「三角関係」 を体験させようと言うのだが……。
まあまあ。
1巻ではほとんど空気だった市古さんが、正式に当て馬に昇格しました! な話。まあ当て馬といっても全く積極的じゃない(=天然) なので、八雲と市古さんを見て剣がヤキモキする、という感じですが。
個人的には、1巻のように、読んでいるこちらが身悶えして恥ずかしくなってくるようなベッタベタな展開を期待してたので、そこはちょっと残念。ただ、196頁「流鏑馬さんなんて、嫌いですっ!」 から、220頁「……姫宮さんは……ほんとうに……かわいい……女の子なんです……」 の流れは、不覚にもちょっと感動するものがありました。ま、これはこれで。
1巻でちょろっと出てきた市古さんが2巻で登場、2巻でちょろっと出てきた石切とタツコが3巻に……となってるようです。次も期待。