死図眼のイタカ

死図眼のイタカ (一迅社文庫)

死図眼のイタカ (一迅社文庫)

読了。イタカあんまり出てk (ry

「……どうしたの?」
「なんでもない」
千紗都は怒ったように言うと、立ち上がった。
「早く食べ終わって片付けて! 奈緒ちゃんがまとめて洗い物してるから! それでさっさと学校行っちゃえ、兄様のばか!」

市の権力者・朽葉嶺家にて次期当主の婿として育てられた朽葉嶺マヒル。婚礼が近付く中、不可解な少女猟奇殺人が多発する。そしてマヒルは、鴉を連れた黒衣の少女イタカ――人ならざる存在を狩る”殲滅機関の遺影描き” と出会う。


なかなか面白かった。伝奇ミステリ?
真相には全然気がつかなかったので、解答のあの台詞は衝撃的でした。まあ確かに、後から考えればそれくらいしか選択肢ないけど……! というかそれ以前に、”四姉妹ハーレム瓦解” がずっと衝撃的だったような。 *1
でまあラストは良かったんですが、そこに至る経緯が納得いかなくて残念。マヒルと藤咲が本格的に会話を交わし始めてから、数ページで70頁「でも、終わりは突然やってきた」 って……『え、そう言う程に始まってたっけ?』 とつい呟いてしまいました。しかもここで得た感情が後々に響いてくるもんだから、最後の293頁「――でも、その娘は藤咲だよ」 もちょっと納得いかなかったり。


展開はもちろん、なんだかそれらしい単語も放置してるので、続くのかな? まあ期待。

*1:設定的には、違う意味でそうなることは決まってたわけですが。