マーベラス・ツインズ 1 謎の宝の地図
マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図 (GAMECITY文庫)
- 作者: 古龍,藤田香,川合章子
- 出版社/メーカー: 光栄
- 発売日: 2008/01/24
- メディア: 文庫
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思わず見惚れた顧人玉は、
「かわいい……」
と、我知らずつぶやいた。
これを聞いた慕容九妹の目が、きっと吊りあがる。
「私をかわいいなどということは許しません!」
極悪人に育てられながらも、愛嬌たっぷりで独特の魅力を持つ少年・
おお、こりゃ面白い。
なんと言っても主人公の小魚児が魅力的。頭の回転が速く、絶体絶命の危機でも笑顔を絶やさず、得意の弁舌で相手をだまし、するりと危機を脱出してしまう……という、まさに痛快な話でした。相手をだまくらかす話って大好きです。
そして主人公のフラグブレイカーっぷりが凄まじい。「禁書」 の当麻とは違いこちらは自覚(自戒) 的。明らかに自分でフラグ立てといて、あっさり折っちゃうんだもんなあ……。
藤田香の絵も666じゃない方の悪魔のミカタっぽくて好きです。次も期待。
追記。
現在3巻まで読んだ上でこの感想を書いてますが、146頁「あなたの心は……犬にでも食べられちゃったの?」 「大当たり」 が軽口ではなくそのまんまの意味だったり。こういう所もちゃんとしてるんですね。