マーベラス・ツインズ 1 謎の宝の地図

マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図 (GAMECITY文庫)

マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図 (GAMECITY文庫)

読了。

思わず見惚れた顧人玉は、
「かわいい……」
と、我知らずつぶやいた。
これを聞いた慕容九妹の目が、きっと吊りあがる。
「私をかわいいなどということは許しません!」

極悪人に育てられながらも、愛嬌たっぷりで独特の魅力を持つ少年・小魚児しょうぎょじ。ひとり江湖を旅する彼が、ふとしたことから「宝の地図」 を手に入れるが――。台湾の人気作家・古龍が放つ痛快エンタメ小説「絶代双驕」 第1巻。


おお、こりゃ面白い。
なんと言っても主人公の小魚児が魅力的。頭の回転が速く、絶体絶命の危機でも笑顔を絶やさず、得意の弁舌で相手をだまし、するりと危機を脱出してしまう……という、まさに痛快な話でした。相手をだまくらかす話って大好きです。
そして主人公のフラグブレイカーっぷりが凄まじい。「禁書」 の当麻とは違いこちらは自覚(自戒) 的。明らかに自分でフラグ立てといて、あっさり折っちゃうんだもんなあ……。


藤田香の絵も666じゃない方の悪魔のミカタっぽくて好きです。次も期待。




追記。
現在3巻まで読んだ上でこの感想を書いてますが、146頁「あなたの心は……犬にでも食べられちゃったの?」 「大当たり」 が軽口ではなくそのまんまの意味だったり。こういう所もちゃんとしてるんですね。