マーベラス・ツインズ 2 地下宮殿の秘密

マーベラス・ツインズ (2)地下宮殿の秘密 (GAME CITY文庫 こ 2-2)

マーベラス・ツインズ (2)地下宮殿の秘密 (GAME CITY文庫 こ 2-2)

読了。

「この、この大恩は、いかに恩返しをすればよいか……」
と、口ごもりながらいいかけるのに、小魚児が笑って言葉を重ねた。
「こんなの、どうってことないよ。俺は将来、武林に名をとどろかすことになる大物だからね。こんな銅符なんてこれぽっちも気に留めないのさ。これってさっき、あんたがいった台詞だよね。違う?」

小魚児はふしぎな美女と出会う。彼女に導かれるまま、地下深くに眠る宮殿へと足を踏み入れる。そこには、数々の仕掛けと謎に満ちた部屋があり――?


うん、面白い。
次から次へと新しい舞台とキャラクタが登場して、(そして早々に捨てられていくという)千変万化の展開に先が気になって気になって仕方ありません。もう本当に大量生産・大量消費ですよ。内容が厚すぎて、たぶん、日本のラノベに換算すると2〜3冊相当にはなるんじゃないでしょうか。「起承転結」 ではなく「転転転転」 ぐらいに思えてきます。
残念なのが小魚児のフラグブレイカーっぷりが鳴りを潜めたこと。弁舌の方は衰えを知らないものの、1巻の時のように自由奔放な行動をしてないところもちょっと残念です。なんせ男二人で手錠だもんなあ……。


ラスト、今度こそ完璧なフラグのはず……! と思ったら”そして三年の月日が流れる――” って。唐突すぎる。次も期待。