〈本の姫〉は謳う 3

“本の姫”は謳う〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)

“本の姫”は謳う〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)

読了。

立ち上がれ、我が兄弟!
夢見ることを諦めるな!
その希望を手放すな!
お前は一人ではない!
そうだ、我らは一人ではない!

世界を滅ぼそうというレッドの野望、スペルを回収して記憶が戻るにつれて沈んでいく姫、自分のものじゃない記憶に破滅の幻影を見るアンガス――旅の行方は…… ! ?


セラかわいいなあ。
うーん、でもやっぱり、一巻が一番面白かったかなあ。交互に語られる話の両方ともがテンション高かった。ただ繋がりが全く見えなかった一巻と違って、だんだんと二つの話の関係が分かってきたので、その辺りは面白くなってきたところ。
213頁「来世では、俺はリグレットに告白する」 とか特にそうですね。このままなら、”リグレットが姫で、アンガスはセラルートではなく姫ルート” に行くことになりそうです。それも前者が退場した果ての。うああああ。
32頁「忘れもしない、あれは一年前のこと――」 なんか微笑ましいですね。193頁「それ以上言っちゃダメなのですだわ!」 最初は面食らいましたが、この口調にも慣れてきました。……いや、この台詞は流石に違和感ありますが。


スペル回収が RPG の地道な作業のように思えてきました。こういうのは大抵、集め終わった後にどんでん返しがあるものですが……。次も期待。