ベン・トー 2 ザンギ弁当295円
ベン・トー 2 ザンギ弁当295円 (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: アサウラ,柴乃櫂人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 文庫
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はっきりといえるのは今僕が狙っているこの弁当には作り手の、堂々たる職人魂が込められている。それを受け取ろうというのに、何か他に安易な道はないかと探していた自分が少しばかり情けなくなった。
小賢しいマネなどここでは必要ない。他者からの助けなどここでは期待してはいけない。
弁当が喰いたい! この弁当が喰いたい! ただそのありったけの想いで技を繰り出せばいい。
ある日、佐藤のもとに従姉が訪ねてきた。数ヶ月ぶりの再会のあと、彼女が「湖の麗人」 と呼ばれるハンターであることを知る。そしてその目的は、HP同好会会長、槍水仙との直接対決であるという……。
なんかすごい面白かった。
1巻では、ギャグは面白かったんだけど別に熱くはなかった……という印象だったんですが、今回は不覚にも燃えました。267頁「”口を閉じろクソ野郎〜食欲が失せる”」 とか最高。ただ、冷静になったもん負けというか、実際「これは傷害だろ流石に引くわ……」 と何度か思ってしまいました。ふと我に返ったときに醒めてしまうので、次巻も熱くなれるかどうか、というと微妙なところです。
しかしまあ、楽しいことに変わりはありません。というか41頁「いってきまああぁぁぁぁぁぁ―――― ! ? 」 で五分くらい笑ってました(電車の中で)。これがまた、いかにもありそうなタイトルですよね*1。あと151頁「……感、づ、か、れ、た……」 も爆笑。男性ならこの危機、ないしは危機感を一度は経験してると思いますが!
こんな従姉がいるなんて羨ましすぎる、な一冊でした。次も期待。
余談1。
106頁「セーガー!」 が超懐かしいとか、247頁「ハングオンは〜今でも稀に見ることができる」 があるあるw とか。ちなみに我が家は、ここまでディープでないにせよセガ派でした。ガーディアンヒーローズは名前くらいは聞いたことあります。GBAの方かもしれませんが。
余談2。
あとがきで言っていた、業界を敵に回すほどのネタですが、124頁「例えばモラ――」 でしょうか。ここだけネタとして不完全なので気になってたんですが。うーん……モラトリアムしか単語が思いつきませんが。
*1:6年経っても動画サイトに残ってるってのは、キーボードクラッシャーみたいなもんですかね。超ロングラン。