輪環の魔導師 3 竜骨の迷宮と黒狼の姫

輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫 (電撃文庫)

輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫 (電撃文庫)

読了。

「そういえば、昨夜のことですが……」
ホークアイがにやにやと笑いながら、アルカインの猫耳に耳打ちをした。
「ふとした拍子に眼が覚めましてね。なんとなくセロとフィノのほうを見たら、眠りこけるセロの顔を、フィノが……」
言葉を区切り、ホークアイはわざとらしく眼を見開いた。
「……こう、じいいい――――――っ……と、間近から瞬きもせずに、無表情で見つめていましてね」

魔族に乗っ取られたエルフール王家。その逃げ延びた姫君、ドリアードを保護するため、セロ達はダイナースクの街へと向かう。ところが潜伏先である酒場は、すでに襲撃を受けた後であり……?


ううん、まあまあかな。
アルカインもフィノも、期待していた程には活躍しませんでしたが*1、きっちり見せ場はありますし、まあまあかな、と。激しく主張されても逆に醒めかねないので、この仄かな感じが丁度良いかもしれません。
まあとりあえず、挿絵にアルカインがいれば満足です。この丸っこいフォルム。猫可愛いよ猫。137頁「……セロ、他の子のこと考えてる?」 ビクーン! って感じ。怖い。この勘ばたらきは、魔導具のせいだけじゃないような気もします。212頁「歩いてる間、セロがずっと抱っこしてくれてたの」 ティアネスはあれですね。前回の終わりがアレだっただけに、期待してたんですが……あまり前面に出てきませんでしたね。ちょっと残念。


なんか次は修行編になりそうですね? 流れ的に。期待です。

*1:活躍といったら、もちろんアルカインは「三つ」 のことで、フィノは超・過保護なところですが。