ようこそ無目的室へ!

ようこそ無目的室へ! (HJ文庫)

ようこそ無目的室へ! (HJ文庫)

読了。ちなみに私の高校では「多目的ルーム」 でした。るーむ……。

一郎が本を置いたので、かえって千尋のほうが驚いた。
「え、するのか?」
「自分で言っておいてそれはなんだい」
「いつもだったら本の陰からニヤニヤ笑ってるだけだろ」
「その表現には悪意を感じるな」

「無目的室」。少し変わった生徒たちが、特に目的もなく訪れては好き勝手なことをするだけの場所。今日も無目的室に集まった四人の元に、ちょっと不思議な出来事が持ち込まれる……。


さっぱり味。
日常の謎安楽椅子探偵。しかしあえて難易度を下げているのか、問題を読んでいる時にキーとなる文章が分かるので、ミステリとしては微妙も良い所ですね*1。まあ、最後のインパクトを際立たせるため、という事もあるかもしれませんが……そっちも何か「あーそう?」 くらいの印象でしたし。


総じて薄味。まあ、千尋がむにゃむにゃしてる感じはなかなか良か (ry

*1:むしろ「これが犀川先生(S&Mシリーズ) の視点か……っ!」 とか思ったくらいです。