ヴぁんぷ! 4

ヴぁんぷ!〈4〉 (電撃文庫)

ヴぁんぷ!〈4〉 (電撃文庫)

読了。電撃コラボより分厚いってどういうことですか。

「無垢過ぎるあの二人は……不幸な結果しか待ち受けていない、そんな気がするんです」
『ああ、特にミヒャエルは、自分が不幸だと気付かない内に笑いながら死ぬタイプだね』
「そんな二人が幸せになったら――なんだかばくちで大穴を当てた気分になって凄く凄く楽しいじゃないですか」

ドイツ南部にて発生した、村人達の集団失踪事件。『組織』 はその事件について会議を開くことになったが――時を同じくして、ミヒャエルがある決意を胸にグローワース島を飛び出した。そしてそんな彼を追って、フェレットも島を飛び出し……。


まあまあ。こんな感じでしたよね。
っていうか本当に出るとは思いませんでしたよ。人物表読んでもほとんど思い出せません。流石に子爵やレリック周りの人物は覚えてますが、敵キャラは全然です*1。1〜3巻の話もさっぱりで、4巻で3巻の流れを汲んでる分、その辺りはちょっとだけ思いだせましたが……なんかもう全然駄目ですよ!
しかしそれでも、そこそこ楽しめるのがこの作者なわけで。山狩りあたりからやっと加速していきますね。怖いのは○○ではなく人間で〜、というのは割とよくある話ですが、やっぱり怖いものは怖いですよね。ていうか結局”山狩りをしてるのは人間じゃなくて『食鬼人』” ですし! そして今回のテーマである、人間と吸血鬼の男女。369頁「僕は人間だったけど……とてもとても幸せだった」 辺りは不覚にもじんとしてしまったり。


何か自分の文章に見覚えがあると思ったら、デュラ4巻の時も似たようなこと書いてました。次は越佐大橋ですね、わかります。

*1:イエロー・ブリヂストンは何となく覚えてましたが。