絶対、最強の恋のうた

絶対、最強の恋のうた

絶対、最強の恋のうた

読了。ラノベ新刊がたまっていく……。新人はファミ通の一人だけ。

「週末に会うとか、そういうことに決めたとか、そんなもんが恋なのか?」
「ええ、恋です」
「……そうか」 と木戸さんは言って、僕から目を離した。
「俺にはわからねえけど、いろんな恋があるんだろうな」

「恋を突き抜けて、愛に飛び込め!」 ……もみじ饅頭を持って私の前に現れた男子。例えばそれが、ういろうやきび団子なら違った結果になっていただろう。でも私は彼の誘いを受けた――。怖いくらい、好きになる。それでもいいと思った。最強の恋愛小説。


なんて爽やか。すごい。
「100回泣くこと」 はアレなことになっていますが、こちらはストレートな恋愛小説。ただし男の方も女の方も、どこか、ふんわりとしていて、強烈な恋にはなりません。むしろそれとは対極で、ゆっくりと気持ちを育んでいくタイプ。この何ともまあ、大してオチのない話でも、読んでいて自然と微笑んでしまうんですね。ただ第五章でなんだかデジャヴを感じて、『よもやこの話が「100回泣くこと」 に繋がるのか ! ?』 とちょっとドキドキしましたが、勘違いだったようです。あっちの主人公は藤本でしたね。怖い怖い。
101頁「単なる実感だった。とても気持ちが良くて、甘ったるくて、優しい実感だった」 あまぁぁぁぁぁぁぁぁぁい……ってこれ誰のネタでしたっけ。187頁「格好良さとダメさの境界であぐらをかく、ダメで格好いい人。でもどちらかに絞るなら、ダメな人」 話聞いただけでよく見抜けますねえ……。 201頁「世界三大美徳」 三つ目なんでしょう……。……って、10分ぐらい考えましたけど、これ一人じゃ思いつかないっていう話でしたorz


しかし何ですね、男視点と女視点の物語があれば、大抵は男性のほうが見透かされてるのは気のせいでしょうか。




私的メモ(付箋)。
p59, p101, p187, p201,