嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6

読了。

準備しておいたマイクをひっ掴み、主電源を入れる。
電気による仮初めの命が灯り、声の膨らまし粉が作動するのを見届け、
さあ、放送開始だ。
粘り気を含んだノイズを前座にして、僕の司会が館内に響き渡る。
『校歌斉唱に続きまして、在校生からの言葉となります』

梅雨の季節。狂喜蔓延る屋敷からどうにか抜け出し、無事まーちゃんとらぶりーな関係に戻った今日この頃をいかがお過ごしになれそうか考えていた昨今。体育の授業をサボり中、人間をお辞めになったらしき侵入者が学校に来訪した。殺傷能力を有した、長黒いモノを携えて。


え、ぇえええええ?
脇役視点の短編集かと思いきや、みーまー主役の連続短編もあったり。というかアレですか。”打ち切り(主人公死亡)+水増し短編” ですか? それとも、”死んだのは海老原で他のはブラフ” ですか? うーん、どっちでもあり得そうなんだよな……。最初は後者かとも思ったんですが、あとがきや表紙のまーちゃんの目をよく見たりすると、前者かなと。どっちもアリっちゃアリなんですが。
48頁「いいや、嘘をついてる味がしたぜ」 というかジョジョネタ多すぎないですか? 1章につき1個以上あったような……。198頁「はっくじょうだー」 再登場きたー。ここはジェロニモ成分いっぱいだったんで満足ですよ。


さて解決編はあるのか。投げっぱなしで終わりそうな気もしますが。……出るといいなあ。