目薬αで殺菌します

目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)

目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)

読了。

「去年も、こういう肝試しをやらんかったっけ?」
「うーん、肝試しなのか、今のこれは」
「ほいでもさ、そこの竹藪の中に、海月君が立っとったら、怖いでぇ」
「うわぁ!」

劇物入りの目薬に刻まれているのは、「α」 の文字! そして目薬を握った状態で発見された、製薬会社の人間の死体。事件はつながっていく!


おお、なにやら、面白くなってまいりました。
というか前回の話って何でしたっけ。「η」 ですか。イータ……。全然覚えてません。こういう時に感想を記録してると便利ですよね。……。1年半前! ……。あ、全然分かりませんでした。トーマ云々は分かりますが、「η」 が結局どこで出てきたのか、サッパリです。
91頁「床に落ちたピザのような重苦しい沈黙が」 とか、106頁「身長が、そうね、四メートルくらいあるわけ」 とか、国枝先生ネタが面白すぎる。昔からこんな感じですよね。197頁「償いをしましたか? 誰がしましたか? 細胞がしましたか?」 MLAの文章と比べると、この人はスマート過ぎるかな、と思いました。チート性能。まだ上に四季がいるんですが。


ラスト辺りの加部谷は、完全に予想外の事態。これで来年はノベルスの刊行予定がないとかキツいっすよ。