キノの旅 12 the Beautiful World

キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)

読了。

「何かがあったんだな……。ひょっとして、最近の寒波が原因か？」
「申し訳ありません。規定で……」
泣き出しそうな郵便屋たちを見て、
「分かった！ もう何も言わん。手紙、確かに受け取ったぞ！」

人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。

そうだよ、時雨沢はこんな感じだったよ！
と「手紙の話」 を読んで。一年も経つと忘れますねえ……。というか、学園キノだったり電撃コラボだったりで、私の中の作者のイメージはすっかりネタ作家です。カラーイラストはまさにそのネタ絵だったりするんですが。2000〜2007の変化なんか気にならないよ！
「日時計の国」 はエルメスの反応でオチが分かってしまいましたが*1、最後の108頁「やります！」 がそれらしくて好き。でもこれ、誰だって”惑星の全てを射程に納めるなら、最大射程は直径の半分” と考えると思うんですが。

今回の真打ちは「雲の前で」 でしょうか。ありましたねこんな話。いつかこのペアも登場するんでしょうか。

*1:というかゴルゴ13にも多連薬室砲の話があったから思い当たっただけですが。ちなみにゴルゴ13の方のオチは、「薬室に火を入れる順番を狂わせて暴発」 です。