MA棋してる!

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)

読了。

「は? いったい何言ってんの?」
ノイアの言葉がよくわからなかったのか、ソフィーは呆けたような声を出した。奏も、気持ちはソフィーと同じだ。どうやらノイアは何か勘違いを続けているらしい。
だけど、なぜか反論するソフィーの姿は、とぼけている容疑者に見えなくもなかった。

空から落ちてきたのは、人語を喋るオカメインコと魔法の杖。異世界の王位決定戦に巻き込まれた小学生・白瀬奏が、将棋をルールに友達を守り抜く! 友情と戦略の異種魔法バトル、開局!


まあまあ。
ほんわか魔法少女モノ、の皮を被った異世界との邂逅モノ? うーん、確かに前作と根底は変わってないように思いますが、斬った張ったの殺伐とした空気が皆無で緊張感がない分、知恵とか戦略とかが目立ってない気が。あと、将棋は全く知らないので、代わりに咲が主人公の「MAKEしてる!」 が始まるといいと思います。
全部で300ページ弱のくせに、魔法が出てくるまで130ページ近く使ってたりして、ペースはとことん遅いです。まあその代わり、130頁「新規……対局」 あたりはなかなか興奮しました。夢が広がります。
でもその後のバトル展開は普通だったかな……。それよりはむしろ、魔法が出てくる前、”異世界との邂逅” 部分の方が面白かったです。つまりソフィアと奏の対話シーン。205頁「そういえば」 とか。


なにはともあれまだ1巻目。次に期待ですね。