オウガにズームUP!

オウガにズームUP! (MF文庫J)

オウガにズームUP! (MF文庫J)

読了。イロモノなタイトルなのでスルーしてたんですが、まったりラブコメと聞いて。

「うむ。あれには大変感謝をしている」
「じゃあうまくいったんですネ! オ進めした甲斐がありましタ!」
「その感謝の気持ちを込めて、ビニール袋に詰めて旅に出した。今ごろは不燃物埋め立て地で燃えないゴミとしてゆっくり余生を過ごしていることだろう」

犬伏ユージが秘密にしていること。それは、クラスメイトの井上ククルと結婚し同棲していること――。しかしユージは「自分がロリコンだったら良かったのに」 と妙に醒めた姿勢である。


おお、面白い。
ほのぼの同棲コメディ。この、遠いような近いような微妙な二人の関係は、まぶ……まほろ……いや、まほらば - Wikipediaでした。どことなく「まほらば」 を彷彿とさせますね。第五話がアレなのでちょっとイメージはずれますが。
というかこの作者のノリは好きかもしれません。たぶん40頁「ククルのバーカ」 で吹いたのが敗因。あと108頁「すっごくかわいいよ」 とか。180頁「そうは言ってないだろ。……続き見ていい?」 はシュールというか何というか、上手いなあと思います。


口絵を見ると、そうククルが小さいとは思いませんでしたが、よく見るとバストアップの画でした。全体像を想像すると納得の小ささ*1。次も期待です。

*1:ただその絵の裏のコンロは、ままごと用のおもちゃ並に低かったりしますが。