学校の階段 9

学校の階段9 (ファミ通文庫)

学校の階段9 (ファミ通文庫)

読了。

「 ! ? 」
「幸宏は咄嗟に美冬を振り返った。美冬も肩越しにこちらを見ていた」
ニコリ。微笑む。
背筋がゾクッとした。
「希春姉さんに、怒られるよ?」

階段部では三年生の引退を控え、次期部長を選ぶ総当たりレース「部長戦」 を行うことになった。天ヶ崎と三枝は理想を追い求めるため、井筒は想いを伝えるため、練習に没頭していく。そして幸宏は――。


わりと面白かったです。
最近はどんどん期待値が下がっていたせいか、いつもより面白く感じました。冒頭で不意打ちをくらったのは不覚にも程がある(もう9回目なのに) くらいですが、中盤からのアレな展開がもうアレであれで楽しかったです。ただ、せっかく高まった内圧が、次巻に持ち越しという尻すぼみの展開で、空気が抜けたような読後感なのが残念です。
84頁「鍛えようがないものって、本当に武器になるのかな?」 から、115頁「多分、それは『盾』 だよ」 はなるほどと思いました。それにしても、ここにきて美冬フラグがあからさまに……。139頁「ここが僕らの世界ですか、刈谷先輩?」 結局どういう世 (ry


まとめ始めてきたようで、そろそろ終わりの模様。まあ、よく引っ張った方ですよね。次は期待値あげておきます。